2023年7月6日、NBAでプレーするラウリ・マルカネン選手がFIBAバスケットボールワールドカップ2023(以下、W杯2023)のフィンランド代表に選出されました。
NBAではオールスターに選ばれるほどの躍進を見せていますね。
2022-2023年シーズン終了後、ラウリ・マルカネン選手はフィンランドの兵役に就いています。
そんなラウリ・マルカネン選手について気になっていませんか?
- ラウリ・マルカネンのプレースタイルは?
- 兵役はワールドカップに影響するの?
上記の疑問が私の頭にも浮かびました。
プレースタイルは独自のショットチャートから分析して解説します。
フィンランドの兵役についてもよく知らなかったので調べることにしました。
この記事では、ラウリ・マルカネン選手のプレースタイルや、兵役がワールドカップに影響を与えるのかも調査しました。
最後まで読めば、ラウリ・マルカネン選手やフィンランドについて詳しくなり、試合観戦がより楽しくなりますよ!
ラウリマルカネンのプレースタイルを独自のショットチャートで解説
結論から言うと、ラウリ・マルカネン選手のプレースタイルは長身のオールラウンダーです。
しかし、オールラウンダーと言えどもバスケットボール選手には得意・不得意があります。
ラウリ・マルカネン選手がどんなオールラウンドプレイヤーなのか、私が独自に作成したショットチャートを分析して解説していきますね!
ユーロバスケット2022|クロアチア戦のスタッツとショットチャート
2022年に開催されたユーロバスケットで、ラウリ・マルカネン選手を擁するフィンランド代表はラウンド16でクロアチア代表と対戦しました。
クロアチア戦におけるラウリ・マルカネン選手のスタッツは以下の通りです↓↓↓
PTS | 2P | 3P | FT | REB | AST |
---|---|---|---|---|---|
43点 | 17/23 | 2/6 | 3/4 | 9本 | 3本 |
ラウリ・マルカネン選手はこの試合でFG%が65.5%というスタッツを残しました。
しかし、スタッツだけ見てもどこからのシュートなのかはわからないので、ラウリ・マルカネン選手のショットチャートを作成しました。
緑はシュート成功、赤は失敗を表し、アルファベットがシュートの種類を表しています↓↓↓
ラウリ・マルカネン選手はやはりゴール近辺でのジャンプシュートをよく決めていることがわかります。
図中のJにはレイアップやダンクも含んでいますので、ペイントエリアに侵入されると高確率で得点されてしまうということですね。
第2Qを見てみましょう↓↓↓
第2Qはゴール下のみならず、トップオブザキーの位置からステップバックシュート、左ウイングから3Pシュートを決めていますね。
ラウリ・マルカネン選手は外角のシュートも得意だということです。
第3Qはどうでしょうか↓↓↓
ペイントエリア内で高確率のシュートを維持しつつ、左ウイングのペリメターからもシュートを決めていますね。
ラウリ・マルカネン選手は左ウイングでのプレーが得意なのでしょう。
最終局面の第4Qも必見です↓↓↓
ゴール近辺のシュートは100%成功させ、左ウイングではステップバックで3Pシュートを決めています。
以上のショットチャートから、ラウリ・マルカネン選手のプレースタイルは以下のようにまとめることができます。
- ペイントエリアでのプレーは高確率
- アウトサイドもステップバックなどで器用にスコアできる
- 特に左ウイングが得意なオールラウンダー
まさにオールラウンダーですが、データを客観的に見ることでプレースタイルがより理解できたはずです。
ラウリ・マルカネン選手の大活躍もあり、フィンランド代表は94-86で勝利しています。
続いて、フィンランド代表が敗戦したスペインとの試合をチェックしてみましょう。
ユーロバスケット2022|スペイン戦のスタッツとショットチャート
ラウンド16でクロアチアを下したフィンランド代表は、準々決勝でスペイン代表と戦いました。
スペインとのゲームにおけるラウリ・マルカネン選手のスタッツは以下の通りです↓↓↓
PTS | 2P | 3P | FT | REB | AST |
---|---|---|---|---|---|
28点 | 8/12 | 2/5 | 6/7 | 11本 | 3本 |
スペイン代表はラウリ・マルカネン選手を28得点に抑えました。
かなり得点されたとはいえ、フィンランド代表の得点源を封じることに成功したと言えますよね。
それでは独自のショットチャートを確認していきましょう↓↓↓
第1Q、ラウリ・マルカネン選手は2本しかシュートを打たせてもらえません。
スペインのディフェンスはフェイスガードでラウリ・マルカネン選手をマークし、ボールを持たせないようにしていました。
第2Qをご覧ください↓↓↓
苦し紛れの3Pシュート以外、ラウリ・マルカネン選手は得意の左ウイングでシュートに繋がるプレーができていません。
スペイン代表がゾーンディフェンスを仕掛け、ラウリ・マルカネン選手のポジショニングを強制したことも影響しています。
後半はどうでしょうか↓↓↓
相変わらずスペイン代表はラウリ・マルカネン選手にボールを持たせないように守っていました。
マークマンはローテーションに参加せず、左ウイングで持たれた時にはダブルチームでボールを離させたこともあるほどの徹底ぶりです。
しかし、ペイントエリアで裏を取ったり、左ウイングからペイントエリアへのカッティング、ボール運びからそのまま得点するなどラウリ・マルカネン選手も負けていません。
勝負の第4Qです↓↓↓
ラウリ・マルカネン選手がペリメターからドライブした際には、スペイン代表は3人がかりでシュートを阻止していました。
左ペリメターからのドライブやボール運びからのステップバック3Pシュートで一矢報いたラウリ・マルカネン選手ですが、90-100で準々決勝敗退です。
ディフェンスからリズムを狂わせたスペインの見事な勝利でした。
それでもスペイン相手に30点弱を得点したラウリ・マルカネン選手は、W杯2023において日本代表をはじめ他国の脅威であることは間違いありません。
前述したように、フィンランドの兵役に就いたラウリ・マルカネン選手は出場できるのでしょうか。
ラウリマルカネンの兵役はワールドカップに影響する?
目の前にマルカネンいたら何も見えないだろ pic.twitter.com/waBXyC08ra
— ネギトル#41 MFFL (@negitoru) April 19, 2023
結論から言うと、ラウリ・マルカネン選手は兵役に就きましたがW杯2023には出場します。
調査した結果、フィンランドの兵役について分かったことは以下の通りです。
- 兵役は18歳になった男子に義務付けられている
- 30歳の誕生日までに兵役を終えなければならない
- 期間は半年から1年ほど
「海外に7年以上居住している者は兵役免除の対象になる」という記述があるのですが、ラウリ・マルカネン選手は優遇措置を辞退したそうです。
兵役に前向きなラウリ・マルカネン選手は以下のようにコメントしています。
「これは義務だからやらなきゃいけないことだけれど、同時に誇りを感じることでもある。兵役に就くことの模範を示すことにもなると思うんだ。来シーズンの準備にも影響しないようにできる自信もある」
引用元:https://thedigestweb.com/basketball/detail_2/id=66997
ラウリ・マルカネン選手はハイレベルのアスリートが派遣されることが多い「国防軍スポーツ学校」に配属されるんだとか。
専門的なスタッフと連携し、並行してスポーツトレーニングも行うことができるそうです。
兵役に就きながらトレーニングもこなすなんて凄いですよね!
ラウリ・マルカネン選手が兵役に就いている様子の動画を発見しましたよ↓↓↓
イケメンですが坊主頭になっています。
W杯2023では、短髪になったラウリ・マルカネン選手の活躍を見ることになりそうですね!
ラウリマルカネンのプロフィール
最後になりましたが、ラウリ・マルカネン選手のプロフィールをご紹介します。
ラウリマルカネンのプロフィール
- 生年月日:1997年5月22日
- 出身地:フィンランド ウーシマ県ヴァンター
- 国籍:フィンランド
- 身長:213cm
- 体重:109kg
- 出身大学:アリゾナ大学
- ポジション:F/C
ラウリ・マルカネン選手は身長が213cmと高く、イケメンNBA選手として有名です。
2023年にはNBAオールスターに選出されました。
最も成長した選手に贈られるMIP賞も受賞していますよ。
このグループの最注目はフィンランドのマルカネン!
— マイコー🇺🇦🙏NoWar (@maikojordan) April 30, 2023
今シーズンのNBAのMIP(Most Improved Player Award)最も成長した選手賞を受賞した選手です。
イケメンでしょ? pic.twitter.com/ggTvNcAGRo
ラウリ・マルカネン選手の両親は、フィンランドのプロバスケット選手だったペッカ・マルカネンさんとリーッカ・エッロネンさんです。
お兄さんが2人いて、1人はプロサッカー選手のエーロ・マルカネン選手なんだとか。
ラウリ・マルカネン選手の家族はスポーツ一家なんですね!
結婚もしていて、奥さんとの間には2018年2月2日に生まれた子どもがいます。
結論:ラウリマルカネンは発展途上のオールラウンダー!兵役を経てさらにパワーアップ!
今回はラウリ・マルカネン選手のプレースタイルと、兵役がW杯2023に与える影響をまとめてみました。
ラウリ・マルカネン選手のプレースタイルは以下の通りです。
- ペイントエリアでのプレーは高確率
- アウトサイドもステップバックなどで器用にスコアできる
- 特に左ウイングが得意なオールラウンダー
兵役に就いたことで、ラウリ・マルカネン選手がW杯2023を欠場することはありません。
むしろ兵役とトレーニングでパワーアップしてしまうかもしれません!笑
母国のために模範的な行動を行うラウリ・マルカネン選手は立派ですよね。
これからもラウリ・マルカネン選手の活動を応援していきます。